桑島法子のちょこっと話 VOL.200

アンケートにて、常連のお客さま数人から、「原体剣舞連を、以前のようにマイクを使わないでやって欲しい」というご要望をいただきました。このパフォーマンスに、(自分以外に)こんなにも思い入れのある方がいらっしゃることに、驚き、嬉しく思います。

これは単純に、私の心境の変化です。
20代の頃は、血気盛んで、尖って、ツッパって、まるで、バンカラ応援団みたいに「声出せー!」と。マイクなんていらない。誰かに言われたわけでもなく、それがカッコいいと思っていました(*^^*)。

数年前、この詩について悩んでいて、何かでたまたま父と話した時、原体でマイクを使わないという話になって、父にびっくりされ、私もびっくりしたものでした。「アレレ?そっかー。こだわっていたのは私だけだ。これも真理かもしれないな」と。

そう言えば、父は昔から、学校の体育館でやる時も、結婚式の会場でも、マイクを使っていました。マイクがあろうがなかろうが、父の朗読と、この詩の素晴らしさは変わらない。私が子供の頃、父の原体に感じた、脳天を突き抜けるような衝撃。祖母の家で、親戚の前でやる時も、体育館でマイクを通して聴くときも、全くシチュエーションが違うのに、心が震え、感動的でした。

何百人とお客さまがいらっしゃるホールで、無理をすることに意味があるだろうか。結果としてクオリティーを下げてしまうことに納得がいかない。本当にこの詩を生かすには何が最善かを考えるようになりました。

諦めではなく、自然に無理なく表現したい、いや、表現できるという心持ちに至ったから。

肉声で本当に満足のいく原体が出来るのは、100人以内(少なければ少ないほど良い)の会場かなと思います。
色々書きましたが、要は大きいトコでは使うし、小さいトコでは使わないかも、という…それだけデス♪
大きい会場での原体も、私は好きです!それでも伝わるものがあると信じています。

そうだ!次回の千葉公演は、マイクなしでやれるかもしれません☆。
(それでも100人以上なので、行ってみないとわかりませんが(*_*)

この歳になってやっと、新たな境地でこの詩と向き合い、表現することを楽しめる余裕が生まれました。今、楽しくて嬉しくてたまらない!!
一人でも多くのお客さまに原体剣舞連を聴いて欲しい!!
ここまで来るのに十三年もかかってしまいました。

これからも朗読夜の、ライフワークの芯であり続ける。私は、父から受け継いだこの詩を、とても大切に思っています。







TOP     はじめに    お知らせ    過去の公演    今後の公演     メール配信

商品閲覧室
    ときどき来るね。